安全に使える収納を考える

住まいのバリアフリーを考える時、段差や階段について、色々考えていくことが重要になってきます。しかし、高齢になったり、体が不自由になったりした時、行動するのに困ったり、危険が伴ったりするのは、段差や階段だけではありません。例えば、収納です。高い位置から物を出し入れしたりすることがあります。踏み台を使い、大きなものや重いものを出し入れする時、姿勢が不安定になり、バランスを崩し、転落してしまうこともあります。それだけではなく、収納の奥行きが深い場合もバランスを崩しやすくなります。

私の友人が住まいを新築する時、高齢の父親が杖や手摺を使って、移動するので、できるだけ、室内を片付けておきたいと思い、適当な場所に適当な容量の収納を設けようと思いました。万が一、車椅子になったとしても、できるだけ、スムーズに移動できるように、家具も最低限にとどめたいと思いましたので、LDKにも収納を設けました。彼女の友人は、ダイニング階段下を利用して、かなりの容量の収納を設けました。しかし、奥行きが深いため、奥の物を取り出す時、かなり不安定な姿勢になってしまいます。少し重い物を中腰で取り出したり、背伸びして取り出したりすることも多いそうです。

先日、中腰で、奥に収納した花器を取り出そうとして、ぎっくり腰になってしまいました。その話を聞いて、彼女はLDKの収納について、無理なく手が届く高さにするだけでなく、あまり奥行きを深くしませんでした。収納しているものがすぐ見つかり、無理なく、出し入れすることができます。住まいの中を片付けるのに、収納が必要ですが、単に収納量を増やすだけでなく、まず、必要なものを見直したうえで、分かりやすく、取り出しやすい収納が求められていきます。特に、高齢者や体が不自由な場合は、それぞれの収納をよく考えないと、死蔵したり、収納できなくなったりします。
それだけでなく、怪我を誘発してしまいます。

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